キミコエSS「それぞれのコトダマ 〜かえで編〜」

by 鳥丸 (@torimaru326)
2019/12/02

この記事はキミコエ Advent Calendar 2019、12/2(月)分の記事です。


みなさんこんにちは。コトダマ部員の鳥丸です。
最近はみっちゃん(中原あやめを演じた神戸光歩さん)が可愛すぎることに生きる幸せを噛み締める毎日を送っています。
みなさんにも幸せを感じてほしいので、よろしければみっちゃんのTwitterをフォローしていただければと。


はてさて、岩淵部長のアドベントカレンダー企画に今年も参加しちゃいます。
去年はキミコエを深堀りする記事を3本アップしました。ちょっと長いですが、こちらも読んでいただけると自分がキミコエをどんな風に見ているかがわかる……かもしれません。

●『きみの声をとどけたい』よりもモブキャラが“活きた”作品はあるだろうか

●なるべくしてなった。映画キミコエを演じきった『NOW ON AIR』の声

●“わかリストなぎさ”の「わかる!」日ノ坂調査録


今年は「それぞれのコトダマ」と称して、おそれながらSSなんぞを書いてみようと思いました。
映画で描かれたあの夏の"ちょっと後の小話"になります。
これを読んだ後、また本編を見返したくなったり、次に見た時に「あ、このセリフは……」と付加価値ついたらいいなと思える内容にしています。なってたらいいな。
ということで、以下の<はじめに>をご一読いただいたうえでお楽しみいただければと思います。

あ、タイトルにかえで編とはありますが、かえで出てこないです。


==<はじめに>========
◆映画本編を観た前提の内容です。
◆二次創作ですので、本来の設定やストーリーとは一切関わりません。
◆賛否ふくめ、Twitterなどで感想をいただけると大変喜びます。
 その際はぜひ、記事のリンクと #コトダマ部 をお忘れなく!
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#コトダマ部 https://www.kotodamabu.fun/article/post/advent-calendar-2019-12-02/
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それでは始まります〜↓↓↓↓↓↓




「ねえ夕ちゃん、あの時なぎさちゃんとどんな話をしたかってまだナイショなの?」

「アクアマリンから出てった後の件なら、雫も諦めが悪いですわね。大したこと話してないって何度も言ってるじゃない」

「だって、なぎさちゃんがどう説得したのか気になっちゃって。ほら、本人に聞いてもテキトーに誤魔化されちゃうから」

「まったくもう。……かえでがね、ふだん私をどんな風に言ってるか少し教えてくれたのよ。たまに会ってもツンケンしてるし、散々なこと思われてるのかなって予想してたんだけど」

「あー、かえでちゃん、夕ちゃんのことすごく敵対視してるもんね。でも」

「?」

「夕ちゃんには負けたくないって何度も言ってるよ。結局は負けず嫌いが行き過ぎてるだけなんじゃないかな、かえでちゃん」

「……まさにそれですわ。なぎさが伝えてくれたのは」

「そうなの? なんか、いつも聞くことだから拍子抜けしちゃうなあ」

「もっと大げさなこと言われてると思った? けど、私にはそれが一番嬉しかったのよ、ホントに」

「そっか。なぎさちゃん、かえでちゃんの悪口に背中向けてたけど……ちゃんと受け止めてたんだね」

「なら、なぎさには感謝しないとですわね。おかげで私のところに届いたんですもの」

「なぎさちゃん、だけ?」

「そうね、かえでにも。……ううん、かえでにこそ、ね」




てなわけで、かえでが発したコトダマと思わしきものについてのお話でした。
こんな感じで短いものを合計7本アップしていく予定です。
また、作中であまり見られなかったキャラどうしを掛け合わせていきたいな〜と思ってます。

次回は12/5(木)、今度は紫音編になります。ちゃんと紫音ちゃん出てきます!

それでは、感想よろしくお願いします。次もお楽しみに〜